夫が働いてる会社が大変だ!

 実はわたしの夫は今話題の人質事件の会社の社員で、プラント設計のエンジニアをやってます。夫はどういう人かというと、非常にまじめで、努力家、ストレートを投げまくりそうな、直球勝負型。職業柄、常に最悪のリスクを考えながら行動する人。愛社精神も非常に強く、この会社で働いていることを誇りに思っている。そんな夫は今、カタールで現場研修中です。今回事件があったのはアルジェリア。夫の同期のお友達(仲良しさん)がアルジェリアに8月から赴任中。仲良しさん家から年賀状をいただき、仲良しさんのお話を夫としていて、丁度先週遅い年賀状のお返事を書いて送ったばかりでした。(寒中お見舞い兼ねてます、と書いといた。)そんななか、ある晩知人からメールががんがん来て、「何事じゃ?」と思ったらアルジェリアの事件でした。お医者さんで処方してもらった薬を飲んでいたので眠くて眠くて寝ていたら夫のママからは電話がかかってきました。その日の晩はまったく気にせず(夫はカタールだし。)気にしてもしょうがないから寝るしかない、という考えで、ママからの電話でも「アルジェリアじゃないからだいじょうぶですよ。あの人強運の持ち主なので、何があっても生きてますよー。」と。朝起きて、テレビをつけてことの重大さを知る。わたしの勤務している会社は、夫の会社のビルの隣のビルのなかに入っていて、朝、出勤するとき大抵夫の会社を突っ切ってショートカットで行くのだけど、そのときも、広報の方が1Fのロビーで記者会見している。これはどうやら大変だ、と。さらに、夫の仲良しさんのことが心配。もしも自分の夫の身に何か起こったりしたらわたしはこれからどうやって生きていけばよいのか?と不安になってみた。夜ジムに行ったら、かなさんやら寺子屋先生から、「チカちゃん、だいじょうぶ?」と。わたしは平気だし、夫もカタールだから多分平気。でも夫の友達がやばいかも、ということを話した。今まで、本当に申し訳ないんだが、主人は出稼ぎ!とか言って、亭主元気で留守が良い、なんて思ってた。でも今は本当に、うちの夫って危険とともに働いてんんだな、と、思いました。夫の友達の名前がテレビで流れ、ますます人事じゃ済まない感じ。夫とは金曜日の夜にやっと連絡が取れました。「それでも僕らはやらなきゃならない。」のだそう。えぇ、ぐっときましたよ。さすがわたしの夫ですよ。わたしが選んだ男です。「みんな無事でいてほしい。」と夫は何度も言っていた。ま、その後夫はマンガ読みながら、わたしとくっだらない話して笑ったりしてたけど。今日はもう、恐ろしくてテレビの報道番組は見ないことにした。今朝ジムで新聞見てたら、夫の会社の名前や、夫のお友達の名前がいっぱい書いてあった。本当にがっくりきます。今海外で働いている日本のみなさま、どうかご無事で帰国してくだい。